【プロが解説】デザイン思考コンサルができる4つのこと|仕事の流れまで

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私が書きました 河上 泰之

「デザイン思考のコンサルってどんなことをしてくれるの?」
「どのようなプロセスでデザイン思考を導入できるの?」

デザイン思考を導入して商品開発のプロセスを改善し、顧客ニーズに即したものを提供する方法やユーザー体験を向上させるための戦略を模索している企業は多いと思います。

デザイン思考コンサルの役割は、デザイン思考で解きたいと思う問題を一緒に解いてくれることです。

具体的には、以下のようなことをしてくれます。

デザイン思考コンサルの役割の例

初心者向けにそもそもデザイン思考とは何かを教えてくれたり、伴走支援してプロジェクトの進め方を教えてくれたりして、デザイン思考で解きたい問題を一緒に解いていきます。

さらに、具体的な支援の流れの一例をご紹介しましょう。

【デザイン思考コンサルの流れ】
STEP1会社としてやりたいビジネスについて決める
(どのくらいの規模のアイデアが欲しいのか、何個くらいアイデアが欲しいのか、資金力など)
STEP2顧客になりそうな人の人物像を切り出す
STEP3顧客になりそうな人にインタビューする
STEP4インタビューを受けて方向転換しながらデザイン思考のサイクルをぐるぐる回す

ただし、ここで注意しなければいけないのが、「コンサルに依頼しても、多くの場合自分たちでデザイン思考を使いこなせるようにはならない」という現実です。デザイン思考コンサルに依頼すると、解きたい問題を一緒に解いてもらえますが、一般的に自分たちでデザイン思考を使えるようにはなりません。

本記事ではこのことも含め、デザイン思考の専門家で、小規模から1兆円規模まで幅広く、支援経験があるBeth合同会社代表河上が、以下のことについてわかりやすくお伝えしていきます。

本記事でわかること
・デザイン思考コンサルとは?
・デザイン思考コンサルの流れ
・デザイン思考コンサルを導入する際に知っておきたい注意点
・デザイン思考コンサルを依頼した方がよい企業、しない方がよい企業
・デザイン思考コンサルはあくまでも道具でしかなく、重要なのは道具を使える社員を育てること

本記事を最後まで読むと、自社がデザイン思考コンサルに依頼するとどんな状態になれるのかなどを把握して、依頼するべきか判断した上で、どんなコンサルに依頼するべきかまで把握できます。

記事の後半では、デザイン思考コンサルの具体的な費用についても触れているので、最後まで読み進めてください。

1.デザイン思考コンサルとは?

まず、デザイン思考コンサルがどのようなものかについて、詳しく把握していきましょう。

この章でお伝えすることは、以下の2つです。

・デザイン思考コンサルの役割
・デザイン思考コンサルにできること、できないこと

1-1デザイン思考コンサルの役割

デザイン思考コンサルの役割は、簡単に言うと、デザイン思考で解きたいと思う問題を一緒に解いてくれることです。

一緒に解いてくれるので、そもそもデザイン思考とは何かについても教えてくれるし、それをプロジェクトとして進めていく際の進め方の提案もしてくれます。一緒に進めていくので、インタビューの代行や、インタビューから出てきた内容の分析、分析結果から学習した結果どのような方向性に行くのかの提案もしてくれます。

【デザイン思考コンサルの役割例】

・デザイン思考とは何かについて教える
・プロジェクトの進め方を提案する
・インタビューの代行をする
・インタビュー結果の分析をする
・分析結果を受けて方向性、方向転換の提案をする

デザイン思考コンサルと一緒にやる割合ですが、基本的に依頼主の希望に合わせてもらえます。

例えば、キャンプのグランピングのように、手ぶらで行って、出してもらったものを食べて火おこしもしないような感じが良ければ、そのようにやってくれるコンサルもあります。

参考までに、日本を代表するデザイン思考コンサルには、以下のような企業があります。

【日本の代表的なデザイン思考コンサルの例】

極めて有名なデザイン思考コンサル
・IBM
・アクセンチュア株式会社

有名なデザイン思考コンサル
・デロイト トーマツ コンサルティング合同会社
・株式会社電通デジタル
・SAP SE
・株式会社野村総合研究所

比較的有名なデザイン思考コンサル
・株式会社コンセント
・Takram
・株式会社ロフトワーク

※ここでは、企業の良し悪しではなく、あくまでもデザイン思考コンサルの例として代表的な企業を紹介しています。

1-2.デザイン思考コンサルにできる4つのこと

デザイン思考コンサルにできることは、1-1でお伝えしたとおり、依頼主と一緒に顧客の問題を解決することです。

具体的には、以下のようなことを一緒に導きます。

1.顧客像(誰の)
2.お金を払うほどの課題(何の課題を解くのか)
3.今後提供する体験
4.体験の実現方法

デザイン思考コンサルは、上にあげたようなことを依頼主と一緒に導き、顧客の問題を解決します。

【デザイン思考コンサルの重要性は高まっている】

デザイン思考コンサルの需要は高まる一方です。

デザイン思考と呼ばれるものそのものは、多くの人がなんとなく知っているけど、それをどうやって使いこなせば良いのか、使いこなし方まではよくわかっていない人が多いからです。

例えば、実験計画を立てられない人がたくさんいます。誰かに話を聞いて白黒つけなければいけない時に、話を聞く相手が適切かどうかや、何を質問したらよいのかなど、聞き方を考えて正しい人にどのくらいの数聞くのかという計画を立てられない人が多く見られます。

デザイン思考は、使いこなし方がわからないと問題が解けないので、結果が出ません。なので、使いこなせるようなコンサルタントの重要性が逆説的に高まっています。

※デザイン思考とはどのようなものか、改めて復習をしたい方は、ぜひ下記こちらの記事も読んでみてください。

【人気講師が解説!】デザイン思考とは?考え方、活用方法、ポイントなど

1-3.デザイン思考コンサルにできない2つのこと

デザイン思考コンサルにできないとして理解してほしいことは、主に2つあります。

・意思決定はできない
・お金が入る仕組みは作れない

それぞれ理解していきましょう。

1-3-1.意思決定はできない

デザイン思考コンサルにできないことの代表格は、意思決定です。

デザイン思考が使われる主な場面である新規事業や業務改革は、お金を作るための仕組みを作っていこうというのが基本的な話ですが、お金を生む仕組みをどう変えていくかと言う部分の意思決定の責任は、資本を出している人が担保しているものだからです。

例えば、新規事業の場合は、外部の人が買ってくれるものを作ろうという話ですし、内部の従業員体系を良くしようというのも、今あるお金を生む仕組みをどう変えていくかという話になります。

そういったお金を生む仕組みに関する意思決定は、一般的にデザイン思考コンサルにはできません。

1-3-2.お金が入る仕組みは作れない

お金が入る仕組みとは、「デザイン思考で創出した顧客の問題解決」と「ビジネスモデルを可視化するツール、リーンキャンバスで業務を管理する」の2つで構成されています。

一般的なデザイン思考コンサルは、上の画像の青の部分、顧客の問題解決のためのアイデアは出せますが、緑色部分に当たる業務を管理する仕組みは作れません。

具体的には、デザイン思考コンサルできない業務部分として、以下のようなことがあります。

・やるべき理由(なぜやる?)
・顧客像との接点(出店や広告はどこで?)
・収益の流れとざっくりの金額(売上)
・コスト構造とざっくりの金額(費用)
・定量的な目標(KPI、KGI)

デザイン思考コンサルには、これらのことが決められないので、お金を作る仕組みは作れません。

パン屋に例えると、「フランスで食べているかのように感じられるクロワッサンが美味しいパン屋さんです」まではデザイン思考でできますが、「お店に入って、何円で仕入れたどんなトングとどんなトレーを持って、どんな動線でパンを選んで、どんな動線でレジまで運んで、どうやって袋詰めして、どうやって会計して帰るのか」のような細かい設計まではできないイメージです。

なので、デザイン思考コンサルは一般的に、顧客の問題解決の支援しかできないと認識してください。

※ビジネスモデルを可視化するためのツール「リーンキャンバス」について詳しくは、以下の記事の8章をご覧ください。

デザイン思考の5つのプロセス|実践フレームワーク付きで具体的に解説

【お金が入る仕組みを作れるデザイン思考コンサルも少数いる】

デザイン思考コンサルの中には、デザイン思考を使った問題解決のみならず、業務設計までできるコンサルがいます。

つまり、一部のデザイン思考コンサルにはお金が入る仕組みを作れるということです。

もしあなたが顧客の問題を一緒に解決してもらうことのみならず、そのアイデアを形にして業務として管理して欲しいなら、一般的なデザイン思考コンサルではなく、お金が入る仕組みを作れるコンサルを探して依頼してください。

なお、コンサルと名乗っているにも関わらず、ワークショップしかできない場合、ワークショップ屋でしかなくて、コンサルではありません。注意してください。

2.デザイン思考コンサルの流れ

続いてデザイン思考コンサルに依頼した際の実際の流れを見ていきましょう。

この章では、この記事の筆者である私河上が代表を務めるBeth合同会社にご依頼いただいた場合の流れをご紹介します。

【デザイン思考コンサルの流れ】
STEP1会社としてやりたいビジネスについて決める
(どのくらいの規模のアイデアが欲しいのか、何個くらいアイデアが欲しいのか、資金力など)
STEP2顧客になりそうな人の人物像を切り出す
STEP3顧客になりそうな人にインタビューする
STEP4インタビューを受けて方向転換しながらデザイン思考のサイクルをぐるぐる回す
【Beth合同会社が支援してきた企業の属性】
金融機関、損保会社、自動車会社、クレジットカード系決済会社、自動車系の部品メーカー、印刷機メーカー、国際物流の会社や化学薬品メーカ、米の物流を担っている会社、システムインテグレーター、電力会社の子会社など

2-1.STEP1.会社としてやりたいビジネスについて決める

まず、プロジェクトを通じて何を手に入れたいのか、デザイン思考コンサルに依頼することで解きたい問題について、一緒に話すことを通じて決めていきます。

具体的に決める内容は、以下のようなことです。

・ビジネスの金額感(どのくらいの規模のアイデアが欲しいのか)
・何個くらいアイデアが欲しいのか
・資金力はどうなっているのか

例えば、何兆円のビジネスが欲しいのか、何千億円なのか、何百億なのか、もっと小さくていいのか、金額感について話を聞きながら決めていきます。

金額が大きい場合は、やれるだけの資金力があるのか、資金調達できるのかについても確認します。せっかくアイデアを出しても使えなければ勿体無いので、リアルにどのくらいの規模感だったらコントロールできるのかを聞きます。

実際、某自動車会社に4.5兆円くらいのアイデアを提案したことがありますが、ちょっと規模が大きすぎて無理ですと言われたことがあります。結局、お蔵入りになりましたが、それでは意味がありません。

勿体無いことになるので、走り出す前に金額感についてしっかり確認します。

なお、同じように業務改革をしたい時も、どんな問題が今発生していて、それをどうやって解きたいのかを確認します。

2-2.STEP2.顧客になりそうな人の人物像を切り出す

自分たちの会社としてやりたいビジネスについて話が決まったら、顧客になりそうな人の人物像、つまりどんな人たちの課題を解こうかという人物の切り出しをやっていきます。

切り出し方としては、以下の2つのパターンがあります。

・話題になっているトピックから切り出す
・金額感から逆算してどのくらいの産業をターゲットにするか決める

規模が小さい場合はどちらを選択しても問題ありませんが、何十兆円規模を売り上げるビジネスは、既存の産業をターゲットにするしかないので、「既存の産業がいくつかある中のこの辺を狙っていこう」とか、「この中にいるこの人たちの課題を解こう」というように、モヤっとした状況から細かく話を聞いたりして、課題を抱えていそうな人物を切り出していきます。

規模が大きい場合のデザイン思考のやり方について詳しくは、以下の記事をご覧ください。

【プロが解説】大企業の新規事業の落とし穴6選&回避方法

2-3.STEP3.顧客になりそうな人にインタビューする

人物を切り出して、その人たちが今どのような状況に置かれているのか整理した上で、実際にインタビューをします。

そして依頼主のソリューションに切り替えてくれそうな人たち、つまり、ソリューションの切り替えが発生する可能性があるすでにお金を払っている人たちの話を聞いて、製品サービスを乗り換えるほどの課題を見つけます。

ここまでの間、依頼主とコンサルタントは計画を立てて綿密にやりとりしますインタビューは基本的に自分たちで行ってもらいますが、とってきた情報をどう調理するかは依頼主と一緒に考えます。

なぜ一緒に考えるかというと、助手的に座っているだけではビジネスの感覚がわからなくなってしまうので、自分で運転してもらって自分でできるようになってもらうためです。支援を受けながら自分たちでやってもらって、表面的ではなく本当に何が欲しいのかというインサイトを一緒に考えて深掘りできるようになります。

もしアイデアが取りきれなかったら、次にどうすればよいかのアドバイスもします。

2-4.STEP4.インタビュー結果を受けて方向転換しながらデザイン思考のサイクルをぐるぐる回す

あとは、デザイン思考のサイクルをぐるぐる何十周も回して、これだったらいけるというものを見つけます。

結果を受けて方向転換しながら、顧客の課題を解決できるものを探します。どの方向に転換するかはデザイン思考を使った経験がないと判断できないので、コンサルタントにアドバイスをもらいながら進めて、最終的には自分たちで判断できるようになります。

それができたら、あとはそれをロードマップのようにどうやって育てていくのかというビジネス戦略の世界になります。

競合は誰がいて、どうやって戦っていくのか、もしくは戦わずにどうやって組むのかという戦略を立てます。コンサルタントは数年間、次に1ヶ月、次の1時間、こういう取り組みをやればよいという、複数年のロードマップと、次の時間単位、月単位の計画までまとめ、終了です。

3.デザイン思考コンサルを導入する際に知っておきたい注意点

デザイン思考コンサル導入を決定する前に把握しておきたい注意点をお伝えします。

主な注意点は、以下の2つです。

・【最大の注意点】コンサルに依頼しても多くの場合自分たちでできるようにならない
・デザイン思考コンサルの費用は目的や会社によって幅がある

3-1.【最大の注意点】コンサルに依頼しても多くの場合自分たちでできるようにならない

デザイン思考コンサルに依頼する際の最大の注意点は、デザイン思考コンサルに依頼しても、実際にデザイン思考を使いこなせる社員が育たない場合が多いことです。デザイン思考コンサルに依頼したにも関わらず、具体的に何をやったらよいかわからず、体が動かないケースが圧倒的に多く見られます。

なぜかというと、デザイン思考コンサルは、分厚い紙をくれるだけの会社が多いからです。

例えば、コンサルに依頼するとコンサルタントが定期的に時間をもらって話をしますが、その時に「この1週間こんなことを考えてきましたが、違和感ありませんか?」と資料を見せて聞きます。

すると、教えてくれる立場であり、自分たちよりも高い給料をもらっていると思われるコンサルタントに対して「違和感あります」と言える日本人の社員はほとんどいません。誰も何も言わずシーンとなり、「何もないようなので、宜しければ今週はここで。」という感じで終わります。

毎週こんな感じのことを積み重ねていった結果、最終的にできあがった紙を読んでも、実際に何をやったらよいかわからない、という社員ができてしまうのが関の山です。議論があるとしても、その場の主導権はコンサル側が握っているので、結局深みのある議論にはならず、結果は同じです。

このパターンでは何をしたらよいか、ということや、この場面ではどんな判断をすればよいかなど、実践できるようなことを教えてくれないので、当然うまくいきません。

【社員が体を動かせるようになるコンサルに依頼してください】

普通のコンサルは、ロードマップや計画を紙に書いて渡すだけなので、紙を読んで表面的には理解しているけど、実際に体を動かせない社員が量産されます。こういった社員は何をやったらよいか判断できないし、レベルも足りていないので、引き続きコンサルに依頼し続けることになります。これがよくあるパターンです。

Beth合同会社のデザイン思考コンサルでは、やることがわかっていて、尚且つ頭の中に入っている人を育てます。一緒にやりながら自分たちでできるようになるので、いつかコンサルを卒業できます。

デザイン思考コンサルに依頼するなら、いつかコンサルを卒業できないと意味がないので、社員が体を動かせるようになるコンサルに依頼してください。

3-2.デザイン思考コンサルの費用は目的や会社によって幅がある

費用面についても把握しておきましょう。デザイン思考コンサルの費用は、会社によって大きく異なります。

費用相場の話をすると、ただ紙を書くデザイン思考コンサルや、Beth合同会社のような人を育てる系は、デザイン思考コンサルの中でも安い方で、3〜4ヶ月のプロジェクトで安くて1,000万円、高くて6,000万円くらいです。

広告系のアイデアを出す会社だと、約5%なので、1,000億円のアイデアなら50億円になります。

某総合研究所に依頼すると、デザイン思考を使ったビジネスのアイデアは1本1億円です。でも、1本1億円のアイデアで600億儲かるなら安い、という話です。

費用相場にはそのくらいの幅感がありますが、要は費用対効果の部分をどう捉えるかで、自社が求めているものに答えてくれて、納得感がある費用のコンサル会社に依頼することが大切です。

4.デザイン思考コンサルに依頼した方がよい企業、しないほうがよい企業

まず大前提として、問題さえ解ければ構わないので、全員がデザイン思考を使う必要は正直ありません。

その上で、過去散々問題解決をやり続けてきたけれど、うまく問題解決ができないという場合は、デザイン思考コンサルに依頼してみてもいいと言えます。社員の中でやりたいと思っている人がいたら、その人に教えさせるような形でやらせてみると効果的です。

デザイン思考コンサルに依頼しない方がよい会社は、考えることを放棄する会社です。コンサルティング会社を使うと、社員が考えることをサボるようになります。

そうすると、企業のガバナンスはぐずぐずになるので、社員に考えさせたいなら、コンサルに依頼するのではなくて、デザイン思考研修だったり、この記事を掲載しているDXの教科書.comの記事を読んだりして勉強してください。いい記事がたくさんあるので、それを読んでもらえれば大丈夫です。

5.デザイン思考コンサルはあくまでも道具でしかなく、重要なのは道具を「使える社員を育てる」こと

デザイン思考コンサルに依頼して目的を達成したいと考えているなら、デザイン思考コンサルはあくまでも道具でしかないという認識をはっきりと持ちましょう。

依頼すると出来上がったビジネスをポンとくれるわけではないし、目的達成を保証してくれるわけでもありません。

例えるなら、日曜大工をするときのトンカチやペンキと同じようなものです。ビジネスを作るための1つの道具として役割を果たしてくれますが、自分で作ろうと思っていた犬小屋を勝手に作ってくれるわけではありません。

犬小屋を作るのは、あくまでも社員たちです。そのため、良い設計図ができて、材料がいくつか手に入ったとして、あとよろしくお願いします!と言われても、手が動かない社員はずっと手が動かないので、犬小屋はいつまで経っても完成しません。

ではどうすればよいかというと、手を動かせる社員を作って欲しいなら、その旨をデザイン思考コンサルに明確に伝えて依頼してください。

逆に、ただ役員会に通すだけの紙ができればそれでよいなら、その辺りも明確に伝えた方がよりよい結果が得られます。

そうすれば、依頼して数ヶ月後に「こんなはずじゃなかった」とは絶対になりません。

【目的に合ったデザイン思考コンサルを選ぶのが成功のポイント】

デザイン思考コンサルは、それぞれの会社で道具として活躍できる範囲が異なり、主に以下の4種類に分けられます。

1.デザイン思考を使った問題解決ができるコンサル
2.デザイン思考を使った問題解決をしながら人材を育成してくれるコンサル
3.デザイン思考を使った問題解決に加えて業務の設計ができるコンサル
4.デザイン思考を使った問題解決に加えて業務の設計ができ、なおかつ人材育成もしてくれるコンサル

あなたの会社がコンサルに依頼する目的に合わせて、どのコンサルに依頼するのか決めてください。

なお、コンサルを選ぶ際のポイントは、上記の4つの選択肢を示して「あなたの会社はどのくらいのことができますか?」と聞くことです。

そして「具体的な例を示して今話してみてください」と続けてください。

持ち帰るとネットで調べたものを音読するなど信用度が下がるので、即しゃべらせることが大事です。その内容に満足すれば依頼してもよいと判断できます。

6.デザイン思考コンサルをお探しならBeth合同会社にご相談ください

5章の最後で、デザイン思考コンサルは、それぞれの会社で道具として活躍できる範囲が異なり、主に以下の4種類に分けられるとお伝えしましたが、Beth合同会社は「4.デザイン思考を使った問題解決に加えて業務の設計ができ、なおかつ人材育成もしてくれるコンサル」です。

【デザイン思考コンサルの種類と特徴】
1.デザイン思考を使った問題解決ができるコンサル
2.デザイン思考を使った問題解決をしながら人材を育成してくれるコンサル
3.デザイン思考を使った問題解決に加えて業務の設計ができるコンサル
4.デザイン思考を使った問題解決に加えて業務の設計ができ、なおかつ人材育成もしてくれるコンサル

Beth合同会社は、「顧客の問題解決」と「ビジネスモデルを可視化するツール、リーンキャンバスで業務を管理する」の2つを支援できるデザイン思考コンサル会社、つまり、お金を生み出す仕組みを作り出せるコンサル会社です。

【Beth合同会社にできること】
・デザイン思考を使った問題解決の伴走支援ができる
・「誰の何の課題をどう解くのか」の後の業務の部分の設計ができる
・お金が入る仕組みが作れる
・社員が自分で動けるように育成できる
・コンサルからの卒業を目指せる
など

また、代表である私河上は、デザイン思考、新規事業の専門家であるとともに、人材育成の専門家でもあるので、一緒にやりながら、自分で行動できる人を育てます。

【Beth合同会社代表 河上泰之の経歴】

 

Beth合同会社
代表 河上 泰之

デザイン思考の専門家で、東京都中野区の人材育成基本計画へデザイン思考を導入する支援と共に、事務職1500名向けの研修動画を作成し納品。

この他の行政支援は、長野県 新時代行政政策研究フェロー、宮城県仙台市経済局 EBPM導入にむけたデータリテラシー向上アドバイザー、三重県伊賀市DXアドバイザー(非常勤特別職)の現職として活躍する(2025年2月1日現在)。これらと同様に聞いたことのある民間企業への支援をしている。

デザイン思考顧問業を展開するBeth合同会社社長、社会人向けの研修専門の合同会社e-Beth、日本語教育のSmart Japanese合同会社の社長を兼務。

慶應義塾大学大学院SDM研究科を優秀賞で修了。

日本IBM、デロイトトーマツコンサルティングにてデザイン思考の専門家として活躍。

その後、友人とThink Experience株式会社を創業したものの、方向性の違いにより廃業。そこから個人でBeth合同会社を創業し現在に至る。独立後の主な実績としてトヨタ自動車、金融庁、特許庁などへの次世代事業創出支援、ビジネスモデル転換支援や大阪万博のビジョン検討を支援。また東京商工会議所でDX、デザイン思考の講師を務める。

考えるとは何か?を考える、思考マニア。

【直近の支援事例】
・経産省 特許庁 I-OPEN SUPPORTER
・長野県官民連携共創推進パートナー
・三重県伊賀市DXアドバイザー(非常勤特別職)
・愛知県南知多町 町長相談役 兼 行財政マネジメント総合政策アドバイザー
・社会人向けオンライン学習コミュニティSchoo(スクー)人気講座「実況解説 デザイン思考」講座講師
・世界的大手自動車メーカー、大手損害保険会社、大手人材会社など、多数企業の新規事業人材開発、メンタリング

※Youtubeにて一部機微情報以外全編公開中

デザイン思考についてのあらゆるご相談にお答えします。

ご相談はこちら

7.まとめ

本記事では、デザイン思考コンサルについて網羅的にお伝えしました。最後に、デザイン思考コンサルの役割についておさらいしておきましょう。

デザイン思考コンサルの役割は、依頼主がデザイン思考で解きたいと思う問題を一緒に解くことです。役割の具体的な例には以下のようなものがあります。

【デザイン思考コンサルの役割例】

・デザイン思考とは何かについて教えてくれる
・プロジェクトの進め方の提案
・インタビューの代行
・インタビュー結果の分析
・分析結果からの学習した結果を受けて方向性、方向転換の提案
など

この記事を読んでデザイン思考コンサルに依頼したいと思った人はもちろん、デザイン思考コンサルについてさらに詳しく話が聞きたい場合など、お気軽にご相談ください。本気の企業に対しては、弊社も本気でサポートします。