「デザイン思考を持つ人材をどのように育てればよい?」
「デザイン思考を使いこなせる優秀な人材を育てて、売上を上げたい」
このようなお悩みをお持ちではありませんか?
新規事業の成功やDX推進など、様々な目的で、デザイン思考の概念をビジネスに取り入れて、問題解決力をアップしたいと考えている企業は多いと思います。
デザイン思考を持つ人材育成を成功させるために欠かせない要素は、4つあります。
デザイン思考を持つ人材育成成功に欠かせない4つの要素 |
・問題解決力の基礎があるかを確認する ・発展系としてデザイン思考を身につけさせる ・BDPM(ビジネスデザインプロジェクトマネージャー)としてのスキルを身につけさせる ・調査方法を身につけさせる |
この4つの要素を正しい方法で身につけると、デザイン思考を持つ人材を育成できます。
ただし、デザイン思考を持つ人材の育成は、自社のみで行うのはほぼ不可能であると認識してください。それどころか、研修を受けてもある一定の条件をクリアしていないと、デザイン思考を持った人材は育ちません。
なので、「デザイン思考を持った人材をどう育てるか?」ではなくて、「デザイン思考を持った人材を専門家に育ててもらうために、我が社は何をするべきか?」ということについて考えることが重要になります。
本記事では、デザイン思考の専門家で世界的自動車メーカーや大手損保会社などへの支援実績がある私、Beth合同会社代表河上が、デザイン思考の人材育成について、他では語られていない事実をお伝えします。
本記事でわかること |
・デザイン思考を持つ人材育成成功に欠かせない4つの要素 ・デザイン思考を持つ人材を育成する方法 ・デザイン思考を持つ人材育成の成功例 ・人材育成がうまくいく企業の条件は「知識の提供と実践できる環境」 ・人材育成を依頼する会社を選ぶときの注意点 |
この記事を最後まで読めば、無駄な研修に大金を払うこともなくなるし、コンサルを雇ったのに人材が全然育たないという失敗も防げます。最短で人材が育つ仕組みもわかるので、時間を無駄にすることもありません。ぜひ最後まで読み進めてください。
1.デザイン思考を持つ人材育成成功に欠かせない4つの要素
冒頭でもお伝えしましたが、デザイン思考を持つ人材育成を成功させるために欠かせない要素は4つあります。
デザイン思考を持つ人材育成成功に欠かせない4つの要素 |
・問題解決力の基礎があるかを確認する ・問題解決の発展系としてデザイン思考を身につけさせる ・BDPM(ビジネスデザインプロジェクトマネージャー)としてのスキルを身につけさせる ・調査方法を身につけさせる |
【デザイン思考を持つ人材育成成功に欠かせない4つの要素イメージ】デザイン思考を持つ人材を育てるために何を身につけさせるべきなのか、まずそこから把握していきましょう。
1-1.問題解決力の基礎があるかを確認する
デザイン思考を身につけたい人が当たり前に持っているべきなのが、問題解決力の基礎です。問題解決力の基礎がないままデザイン思考研修だけやっていても、うまくいきません。
なぜなら、デザイン思考は人の問題を解決するための思考法であり、そもそも「問題解決とは何か」がわかっていない人には使いこなせないからです。
ですから、デザイン思考を持つ人材を育成する際は、問題解決力の基礎があるか確認して、もしなければ問題解決力の基礎から学ぶ必要があります。
問題解決力の基礎があるか判定する方法は、以下の通りです。
問題解決力の基礎があるか判定する方法 |
・問題とは「◯◯と◯◯の差」であるとの定義を即答できるか ・問題を解き方は論理的には3通りだが、その3通りを即答できるか |
上記2点ができれば、問題解決力の基礎があると判断できます。
内容について詳しくお伝えすると、まず問題とは、現状と理想の差でしかありません。現状80キロの人が理想体重の60キロになりたい。このように差が存在する状態を「問題がある」と呼びます。
問題の解決方法は、以下の3通りしかありません。
【問題の解決方法3通り】
解決方法 | 例 |
差がちょっと縮まる(改善) | 現在80キロ、理想60キロの人が70キロになる |
完全に無くなる(解決) | 現在80キロ、理想60キロの人が60キロになる。けどリバウンドする可能性がある |
そもそも差が発生しないようにする(解消) | 現在80キロ、理想60キロの人が60キロになって 2度とリバウンドしない |
「問題とは現状と理想の差」であることを知らない人もいるし、3通りが答えられない人もいます。
デザイン思考は人の問題を解くので、この程度のこともわかっていないと使いこなせません。また問題解決の基礎はこれだけではないため、デザイン思考を学びながら基礎を身につけていくことが必要です。先の2問を即答できなければ、まずは基礎からです。
1-2.問題解決の発展系として、デザイン思考を身につけさせる
デザイン思考を身につけることは、あくまでも問題解決の発展系です。
繰り返しになりますが、問題解決力の基礎がない人は基礎から始めてください。基礎がある人は、デザイン思考を身につけることから始めて大丈夫です。
デザイン思考で最も重要なのは、「共感、問題定義、アイデア創出、プロトタイプ(試作)、テスト」の5つのステップを何十周もぐるぐる回すことです。売れる商品やサービスは、1度の試作で完成するほど簡単なものではありません。試作したものを試してもらい、フィードバックを得て再び試作品を作り直すことを何度も繰り返して、本当に必要とされるものを追求し、提供できます。
※デザイン思考について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
【人気講師が解説!】デザイン思考とは?考え方、活用方法、ポイントなど
【結論:問題解決力の基礎がない場合は、2つの講座を活用するべき】 問題解決力の基礎がない場合は、「問題解決の基礎講座」と「デザイン思考講座」をセットで受けてください。一般的にこの2つは別講座なので、講座を2つ買って提供してあげる必要あります。 Beth合同会社では、問題解決の基礎とデザイン思考を1つの講座として提供することが可能なので、興味がある方はご相談ください。 |
1-3.BDPM(ビジネスデザインプロジェクトマネージャー)スキルを身につけさせる
デザイン思考を社内で使うためには、デザイン思考を使ってプロジェクトを進行する人材が不可欠なので、BDPM(ビジネスデザインプロジェクトマネージャー)のスキルを持った人材を育てる必要があります。
BDPM(ビジネスデザインプロジェクトマネージャー)とは、一定の期間で何をどう埋めていかなければいけないのかを決め、進行を管理する仕事です。
これをやるためには、例えば「顧客調査をどのくらい細かくやらなければいけないのか?」などがわかっていなければいけません。そのため、デザイン思考について理解しているだけでなく、実践で十分に使いこなせるレベルであることが必要です。
また、新規事業を検討する上で必要となる知識や観点を身につけることも必要になります。
1-4.調査方法を身につけさせる
BDPM(ビジネスデザインプロジェクトマネージャー)や、それ以上のクラスに特に大事なのが、調査方法を身につけることです。調査は、BDPMとして必要な能力です。
デザイン思考で扱うテーマによって、調査方法が変わり、その深さは3つあります。
調査方法 | 例 |
見て調査する | 電車のホームで酔っ払いが線路に落ちる問題。駅のホームの酔っ払いを観察したところ、ホームと線路が並行だとホームに落ちやすいことがわかった。そこで椅子を垂直に設置してみたところ、スムーズにホームに進めず、時間が稼げて落ちる人が減った。 |
聞いて調査する | ホームステイを有料で受け入れる人はお金を稼ぎたくてやっているのかと思ったら、実際に話を聞くと、「他の価値観がある人たちを泊めて話すのが楽しいから」ということがわかった。 |
見聞きだけではわからず 文化的背景を理解する | 大企業は意思決定が遅いし、デザイン思考もすんなり導入できないし、PDCAサイクルすら回せない。それはなぜなのか、誰かに聞いても答えは出ないので、歴史を辿らないといけない。管理職という仕事があり、メンバーがいるという今では一般的な体制はどうやって構築されたのか?管理職はそもそも何をする人で、その概念はどこで発生したのか?これらを探そうとすると、「科学的管理法の父」と言われるフレデリックテイラーの提唱や、これまでの歴史、文化について理解する必要が出てくる。 |
ご覧いただいたとおり、調査といっても何を調べるのか、プロジェクト毎に調査法を見分けた上で、かつどのくらいの期間で終わるのか、半年なのか数週間なのかがわからないと、BDPMは務まりません。
それがわかるようになると、一定の期間の範囲内で結果を得るために仕事を進められるようになります。
2.デザイン思考を持つ人材を育成する方法
デザイン思考を持つ人材を育てる方法は、育てたい人材の階層によって異なります。
この章では、階層別に育成期間の目安と具体的な方法をお伝えします。
【デザイン思考の人材育成の階層イメージ】
2-1.【デザイン思考初心者】「理解者」の人材育成方法
デザイン思考の概要を知っていて、協力を依頼されたら動ける人材「理解者」を育てるためには、6ヶ月程度かかります。通常業務と兼務だとさらに時間がかかるので、8ヶ月から1年程度はみてください。
デザイン思考を習得することは、車の免許と同じイメージで、それだけの時間を費やして、やっと免許を取得できるイメージです。
具体的な育成方法は、基礎研修でデザイン思考の本質を学んだ上で、その後、とにかくまず1度デザイン思考のサイクルを回す経験をさせます。
デザイン思考で1番大事なのは、サイクルをぐるぐる回すところです。共感して問題を定め、アイデアを出してプロトタイプを作ってテストをしますが、テストをした結果を踏まえて、どうするか、共感し直して2周目がとても大事になるので、知識を入れても実務で使えなければ意味がありません。
それでは基礎研修の具体例として、私、河上が代表を務めるBeth合同会社の研修をご紹介します。
研修名 | 所要 時間 | 内容 |
デザイン思考の本質を学ぶ | 3時間 | ・デザインでの問題解決の本質を、基礎知識の座学と ペアワークでのサイクルを回す経験を通じて学ぶ ・デザイン思考を2周回す経験をする ・通常のアイデア出しと、デザイン思考との違いを |
チームでの進め方を学ぶ | 1日 | ・ペルソナ構築から検証計画の立案まで一通り進め方を体験する ・複数人で効率的に議論するためのフレームワークと使い方を学ぶ -正しいペルソナの作り方 -アイデアを大量に出すコツ -アイデアの評価 -検証計画の立て方 |
3時間の研修と1日の研修を両方やって、イメージ的には車を1回運転したことがあるような状態になれます。せっかく知識を提供したのに、使わないとペーパードライバーと同じなので、続いてデザイン思考を使ったプロジェクトをやらせることが重要です。
【成功のポイントは、知識の提供と実践できる環境をセットで用意すること】 デザイン思考は、座学だけでは絶対に使いこなせるようになりません。なぜなら、実践の中で学ぶことが多い思考法だからです。 しかし、一般的なデザイン思考研修は実務がなく、座学、つまり知識を提供して終わりです。そんなものに大金を払うのは無駄なのでやめてください。繰り返しますが、座学だけでは絶対にデザイン思考を使いこなせるようになりません。 もし座学だけでいいなら、この記事をはじめ、Beth合同会社のDXの教科書のデザイン思考タグの記事を全て読んでください。それだけでも数万円の価値がありますが、読んでも印刷しても0円です。 また、私が講師を務める「実況解説 デザイン思考」講座なら、月額980円(税込)で、デザイン思考を2周回すことについて学べます。 |
2-2.【デザイン思考中級者】「BDPM(ビジネスデザインプロジェクトマネージャー)、メンバークラス」の人材育成方法
BDPMやメンバークラスの人材を育成するために必要なのは、デザイン思考の概要について理解していることを前提として、専用の育成研修と3〜4回程度プロジェクトを回す経験を積むことです。
育成にかかる期間は、研修に6ヶ月程度、プロジェクトを回す経験を積むのに3〜4年程度かかります。
専門の育成研修の具体例として、私、河上が代表を務めるBeth合同会社の研修をご紹介します。
回数 | 6回の集中研修 |
内容 | ・基礎研修を踏まえ、実践を通して本質的な力を身につける ・現実のテーマを解くことで、売れるアイデアを生み出す経験をする -インタビューから価値を導く |
研修を受けながら、プロジェクトを回しつつ、新規事業であれば以下のような「事業検討の20項目」についても半年程度かけて学んでいきます。
※今回は一部をモザイクにしています。詳しくはお問い合わせください。お問い合わせはこちら。
ここまでやると、プロジェクトの実働を担う人材、案件のリーダーやメンバーになれます。
2-3.【デザイン思考上級者】「サポーター」の人材育成方法
プロジェクトの進め方を人に教えることができ、プロジェクトやワークショップをリードできる人材「サポーター」の育成は、BDPMやメンバークラスの人材がさらに3回程度、合計6回程度プロジェクトを経験するとともに、サポーター育成プログラムを受けると育成できます。
例えば、サポーターは提案者と経営層の橋渡しをしたり、新規事業案創出に関する社内専門家としてアドバイスをしたりして、社員から信頼されるためにあらゆるサポートを提供することが主な役割です。そのために必要な知識を身につけつつ、経験を積んでいきます。
Beth合同会社では、サポーターのサポーターとして伴走しつつ、不明点があったら都度相談に乗り、業務の中で育成していきます。※現在も大手損保会社のサポーターのサポーターとして相談に乗っています。
【デザイン思考の社内講師を育成することもできる】 Beth合同会社では、講師育成プログラムとして「デザイン思考基礎研修」を販売しています。 3時間で2周回す研修は、マニュアル化されていて、書かれている内容を読めば誰でも研修できるようになっているので、自社で「理解者」を大量に作り出せます。 実際、長野県の行政職員はこのプログラムを使って、現在講師として県庁内で座学の講師として活躍中です。 デザイン思考を使いこなすためには、全社を挙げてデザイン思考の基礎知識を身につけることが理想なので、研修の人数が多くなる場合はおすすめです。 価格は300万円〜。お問合せください。お問合せはこちら |
3.デザイン思考を持つ人材育成の成功例
ここまで、デザイン思考を持つ人材を育成することについて、必要な要素と方法をお伝えしてきましたが、冒頭でもお伝えしたとおり、実際にデザイン思考を持つ人材を自社で育てるのはかなり難しいです。
なぜなら、人に教えられるレベルの専門的な知識と経験を持った人材しか、人を育てられないからです。なので、社内にデザイン思考の専門家がいない場合は、外部に育成を依頼することになります。
この章では、外部に依頼してデザイン思考を持つ人材を育てるイメージを明確にするために、人材育成の成功例についてご紹介します。
ご紹介する事例は、以下です。
・日本最大級の自動車会社 ・日本の大手損害保険会社 ・長野県庁 ・三重県伊賀市 |
ご紹介する例は、本記事執筆者、河上の過去の実績です。
3-1.日本最大級の自動車会社の例
日本最大級で、世界的自動車メーカーの例をご紹介します。
課題 | 新規事業コンテストをやっていたが、全く通らなかった |
取り組み内容 | コンテストで案が出なかったところ、新規事業アイデア創出をサポート |
成果 | 副社長から開発許可が降りる案を2個作れた。 30名くらいを10チームくらい同時に育てて、全社から公募した案件の中で、その10チームの中から2個開発許可が降りた。 当時の担当者は新規事業部門に移動して、そこのチーム長をやっている。 |
成功要因 | 出世したマネージャー(現新規事業部門のチーム長)に、「どっぷり浸かってください」という指示を出したところ、指示通りどっぷり浸かってくれたことが成功要因。我々が設けていた問い合わせ窓口に都度連絡をくれた。ちょっとした相談でも電話をくれた。どっぷり浸かってくださいという業務命令に従ってくれて、本気でやった人たちがうまくいった。業務と実践するための知識が同時に提供されていた点も成功要因。 |
取り組み期間、費用 | 1年半、約2,000万円(税込) |
知識の提供と実践できる環境が整った上で、やる気とそれを行動で表すモチベーションがあったからこそ成功できたと実感できる事例です。
3-2.日本の大手損害保険会社の例
日本の大手損保会社のイノベーション推進人材の例で、現在進行形でサポートが続いている事例をご紹介します。
課題 | デザイン思考とアジャイル開発を使ってイノベーションを起こそうとしていたが、当初採用していたコンサルティング会社がデザイン思考に対して能力不足で、説明がほとんどできなかった(アジャイル開発については語れた)。そのため、デザイン思考の部分である「何を作るのか」が本当に弱かった。 |
取り組み内容 | 当初のコンサルに変わって河上が入り、デザイン思考とはどういうことなのか、基礎から研修した。 メンバークラスを育て、プロジェクトを実行する人たちとそのプロジェクトで働くメンバーにも声をかけて育成した。プロジェクト運営をしている人たち(サポーター)をさらに育てる仕事を今でも行なっている。 |
成果 | 日経新聞に取り上げられた成功事例が3、4個できた |
成功要因 | 企業の文化を理解した上で、長期的な取り組みとしてご一緒していること。仕事があった上で、その仕事で役に立たない古いコンサルを首にしたこと。役に立たない人を先生と仰いでも仕方ない。 |
取り組み期間、費用 | 2020年から4年間、1,600万円(税込)/年 |
大手企業では、新しいものを導入する際、導入先の文化について理解することがとても重要です。導入先の文化に合わないものは、絶対に普及しないからです。
なので、Beth合同会社では、その文化にうまく沿うようにどうやったらうまく導入できるのだろうということを考えながら導入します。これが、この事例の大きな成功要因です。
3-3.長野県庁の例
長野県庁の事例をご紹介します。
課題 | 県庁では、予算をとってその予算を執行するという決まった仕事ばかり続けている。しかし、本来県民のために仕事をするべきなので、もう少し県民について考えるという技術を身につけたい。しかし、それを身につける研修、問題解決という意味での研修がなかった。 |
取り組み内容 | デザイン思考の研修(3時間で2周する)を年に1回か2回やっている |
成果 | 30名くらい育っている。やろうと思えば自分たちで研修できる研修講師も育っている。 |
成功要因 | 担当者のやる気があった。担当者は自分で講師をやりたいと言って講師をやっている。 |
取り組み期間、費用 | 期間:2年、0円(行政は費用負担なし) |
成功要因にもありますが、デザイン思考の人材育成は、やりたいと手を挙げてくれるような人を育てるのが1番育ちやすいです。だだし、やる気があるというだけの人はダメです。行動に移せる人を選んでください。
また、講師育成プログラムで実際に講師が育ち、自分たちで研修ができるようになった事例でもありました。
3-4.三重県伊賀市の例
課題 | ふるさと納税の返礼品をどんなものにしたら喜ばれるのかイメージした上で地域の業者と話したいが、やり方がわからない。 |
取り組み内容 | DX担当者約100人に対してデザイン思考の研修を行った。3時間で2回サイクルを回す。 |
成果 | 伊賀牛が検索しても全然引っかからないことがわかった。 ユーザーの行動を正しく理解できた。 ※ここから派生して現在は問題解決ができる人材育成中 |
成功要因 | 実際に納税者のように検索して、ユーザーの行動を理解した。デザイン思考はユーザーの行動を理解するところから。 |
取り組み期間、費用 | 3日間、0円 |
ユーザーの行動を理解することは、実践の中でこそ学べます。
この取り組みから派生して、現在は問題解決ができる人材を育てることに発展しています。人材育成を含めて、3年目です。
4.人材育成がうまくいく企業の条件は「知識の提供と実践できる環境」
人材育成がうまくいく企業の条件は、たった1つしかありません。
それは、明確に仕事で必要な知識を提供していて、仕事と知識の提供がセットになっていることです。
なぜなら、デザイン思考の方法論は明確に決まっていないので、実務の中で学ぶことが多いからです。
デザイン思考は、ステップとして共感して、問題を定義して、アイデアを出して、プロトタイプを作って、テストをすると形になっていきますが、例えばテストする時、何をどの観点でテストするのか、ものすごく不確実性が高く、やり方が明確に定まっていません。
マニュアル通りにやってうまくいくなら、世界中新規事業だらけ、大成功だらけのはずです。そういうわけではない難しさが、問題解決にはあります。
人材育成がうまくいかない会社は、人材育成だけ、知識の提供だけをやっていて、仕事の提供がない場合が多いです。研修という立て付けでもいいので、仕事の時間内にやらせてください。それが発生しないなら、外部の会社に依頼しても絶対にうまくいかないので、やるべきではありません。
【大手企業にはもう1つ重要な条件がある】 大企業は、自社の文化に沿うようにどうやったらうまく導入できるかを考えながら進めないと、うまくいきません。 大企業にはマニュアルがあり、マニュアルこそが正解なので、新しいものを導入すること自体が難しいからです。 例えば、作業者が現実を見て良かれと思って行動を変えることは、マニュアルがあるとやってはいけないことになります。マニュアルがあるならその通りに作業しなければいけません。マニュアルの本質は、現実を見て右か左か変えることを禁止することです。 このようなことを理解した上で、その文化に沿うようにどうやったらうまく導入できるのだろうと考えながらデザイン思考を導入できるレベルの会社を選んで依頼しなければ、うまくいきません。 |
5.人材育成を依頼する会社を選ぶときの注意点
最後に、人材育成を依頼する際の注意点についてお伝えします。
・Beth合同会社、または同等レベルに満たない会社を選ぶと高確率で失敗する ・安い費用でやろうとすると失敗する |
依頼先を間違えると、人材育成は失敗します。最後までしっかり読んでください。
5-1.Beth合同会社、または同等レベルに満たない会社を選ぶと高確率で失敗する
デザイン思考を使いこなせる人材を育てようとする時、以下のポイントを全て満たしていることは絶対条件です。満たしていない会社を選ぶと、高確率で失敗します。
デザイン思考研修を選ぶ際のポイント6つ |
・明確に仕事で必要な知識を提供している ・仕事と知識の提供がセットになっている ・研修でさえデザイン思考の5つのステップを回して2周目以降に入れている ・実務について質問できる ・講師がコンサル出身である ・大企業の文化の本質について理解している |
デザイン思考は、座学や理論的なものよりも、実践の中での学びが重要な思考方法です。実務に照らし合わせて何度も思考を繰り返すことが重要なので、上から4つ目までのポイントは外せません。
また、講師はコンサル出身者を選んでください。コンサル出身者であれば、デザイナー出身者よりもより経営に近いところでの問題解決や経験が豊富なので、デザイン思考を使って根本的に問題を解決できます。
Beth合同会社は、これらのポイントを全て満たしています。もちろん、同じレベルの話ができる人はたくさんいるので、探して依頼しても大丈夫ですが、探すことが面倒な場合は、Beth合同会社にご相談ください。
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【Beth合同会社以外の会社で依頼して大丈夫な会社を見分けるための具体的な方法】 当社以外の会社に依頼する場合は、契約する前に以下のことについて確認してください。 ・問題の定義について答えられる(問題は「理想と現実の差」) 「僕は営業なのでわかりません」などと言う会社は、そもそもその自社の社員すら育てることができていないので、論外です。 最低限、上の2つについて正確に答えられる会社に依頼してください。 |
5-2.安い費用でやろうとすると失敗する
デザイン思考を使って問題を解決できる人材を育成して、売り上げを上げたいと本気で考えているなら、予算をしっかり取って高いところに依頼してください。
依頼先を「安いから」「お得だから」といった理由で選ぶと、結局デザイン思考を使いこなせるような人材を育成できず、失敗するからです。
例えば、PMクラスの人材を1人引き抜くと、最低でも2,800万円(手数料1,200万円と給料1,600万円)くらいかかります。引き抜いてきたら2,800万円するような人材を、数万円の研修で作れるわけがないのです。
このような本質をきちんと理解している人は、「より安く済ませたい」や「できるだけ費用をかけずに人材を育成したい」なんて思わないはずです。
ただし、高額な費用を払っても、実務がないと人は育たないので、なんのためにこの実務を新しくやるのかというところからきちんと考えてください。そうしないと、費用払うときの正当性がなくなります。
6.デザイン思考の人材育成はBeth合同会社にお任せください
この記事を読んで、デザイン思考の人材育成について腹落ちして理解できた方は、Beth合同会社に1度ご相談ください。Beth合同会社は、5章でお伝えした選ぶ際のポイントを満たしていて、実践できる環境を整えてくだされば、明確に仕事で必要な知識を提供して最短距離で人材を育てます。
デザイン思考研修を選ぶ際のポイント6つ |
・明確に仕事で必要な知識を提供している ・仕事と知識の提供がセットになっている ・研修でさえデザイン思考の5つのステップを回して2周目以降に入れている ・実務について質問できる ・講師がコンサル出身である ・大企業の文化の本質について理解している |
代表である私、河上の経歴は以下のとおりです。
<講師紹介> Beth合同会社 代表 河上 泰之デザイン思考の専門家慶應義塾大学大学院SDM研究科を優秀賞で修了 日本IBM、デロイトトーマツコンサルティングにてデザイン思考の専門家として活躍(コンサル出身) 同社にて人材育成経験あり 公共系の肩書き(2023年2月時点) 主な実績 |
直近の育成成功事例。
大手人材広告会社のdodaにて、商品企画や営業企画といった企画職の課長・係長クラスからを1年2ヶ月で9名中6名育成した。(以下、パーソルキャリア社より許可されて掲載。図はSchoo社「企画ゼミ」みて河上が投影した資料より。育成のみの場合は関連会社合同会社e-Beth社にてご提供) dodaのパーソルキャリアと、”企画職”を研究中。異動・中途の早期戦力化、定着率向上など。 小規模実施結果(2023.7-2024.9) |
事業成長に関するあらゆるお悩みを解決できるので、まずはお気軽にご相談ください。
問題解決の基礎講座から、サポーターのサポートまで、幅広く支援します。
ご相談はこちら
7.まとめ
本記事では、デザイン思考を持つ人材の育成についてお伝えしました。最後に、デザイン思考を持つ人材育成成功に欠かせない4つの要素を振り返りましょう。
デザイン思考を持つ人材育成成功に欠かせない4つの要素 |
・問題解決力の基礎があるかを確認する ・発展系としてデザイン思考を身につけさせる ・BDPM(ビジネスデザインプロジェクトマネージャー)としてのスキルを身につけさせる ・調査方法を身につけさせる |
当社ではなくても構いません。この記事を参考にして、無駄なお金を払わないように、適切な会社に依頼して人材育成を成功させてください。