「新規事業のメンターが提供してくれる価値って何?」
「新規事業における問題や課題は、メンターに相談すると解決できる?」
このようなお悩みをお持ちではありませんか?
新規事業のメンターが提供できる価値は、”事業開発を完了できる人”を育てることです。メンターは、新規事業の人材育成において、以下の4つができます。
メンターができること |
・「新規事業ができた」となるまで責任を持って育ててくれる ・新規事業のために引き抜く人が本当に新規事業を進められる人か見抜いてくれる ・新規事業をやる環境を整えてくれる ・楽しく成長できる |
そのため、以下のような人はコンサルではなくメンターに相談することで、新規事業が成功する可能性をグッと上げることができます。
・新規事業を進める環境を整えたい企業 |
このことをはじめ、以下のことについて腹落ちして理解できるように、新規事業の専門家であり、メンターとしてさまざまな企業に価値を提供している私、河上が、詳しくお伝えしていきます。
この記事でわかること |
・新規事業のメンターが提供できる価値、できない価値 ・新規事業のメンターに依頼することで担当者、企業が得られる変化 ・新規事業で課題がある担当者、企業はメンターに相談した方がよい ・新規事業を成功させるメンターの探し方 ・新規事業でメンターに依頼する際の注意点3つ |
1章では、メンターとコンサルの違いについても詳しく解説しています。最後まで読み進めて、今抱えている課題を解決する糸口を掴んでください。
1.新規事業のメンターが提供できる価値、できない価値
まず、メンターは何をしてくれるのか、正しく理解していきましょう。
この章では、以下のことについてお伝えしていきます。
・メンターが提供できる価値 ・メンターが提供できない価値 ・メンターが提供できる価値とコンサルが提供できる価値の違い |
メンターができること、できないことに加えて、メンターとコンサルの違いについてもお伝えします。理解を深めていきましょう。
1-1.メンターが提供できる価値
冒頭でもお伝えしましたが、メンターが提供できる価値は、人を育てることです。
野球のコーチのようなもので、自らが打席に入って打つことはありませんが、人を打てるように育て上げ、勝てるようにします。
それ以上でも、それ以下でもなく、これがメンターの役割です。
メンターの人材育成には、以下のような特徴があります。
メンターの人材育成の特徴 |
・「新規事業ができた」となるまで責任を持って育ててくれる ・新規事業のために引き抜く人が本当に新規事業を進められる人か見抜いてくれる ・新規事業をやる環境を整えてくれる ・楽しく成長できる |
それぞれ詳しく把握して、メンターへの理解を深めてください。
1-1-1.「新規事業ができた」となるまで責任を持って育ててくれる
メンターは、「新規事業ができたことがある」と言えるまで、責任を持って育ててくれます。
新規事業の進行と新規事業をやる人が育つのは、両輪です。新規事業ができると、新規事業ができたことがある人が生まれます。新規事業をやっている最中の人は、新規事業はまだできていません。
メンターは、「できた」となるまで育ててくれます。
それは1度の「できた」に留まりません。「社内の新規事業専門家です」と名乗るためには、せめて成功率3割程度は必要なので、新規事業を複数回できるまで付き合ってくれます。
アイデアがあった時に、3割くらいは事業化の目処がつき、場合によっては上が許可するなら実際にやってみます。もちろん、上が許可できないアイデアを作ることもありますが、少なくともアイデアを作っている本人が「これで絶対うまくいく」と、確信できるようなアイデアを3〜4割はできるようになるまで育てるのが、メンターの役割です。
1-1-2.新規事業のために引き抜く人が本当に新規事業を進められる人か見抜いてくれる
新規事業がどうしてもできなくて困っていると、新規事業をやったことがある人を引き抜いてくることはよくあることですが、メンターはその引き抜いてくる人が本当に新規事業で役に立つ人か、判断してくれます。
メンターは、その人が本当に新規事業を作る能力があるのか、パッと見ればわかるからです。
新規事業ができる人には、2種類います。環境や仕組みがあったからこそ新規事業が作れた人と、本質的に新規事業についてわかっている人の2種類です。
新規事業ができる人を引き抜く場合は、本質的に新規事業についてわかっている人を引き抜かなければ意味がありませんが、この判断ができずに失敗する会社がたくさんあります。
複数の会社で新規事業をやった経験がある人なら「どんな環境でも新規事業が作れる人」かもしれませんが、1社でしかやっていない人の場合は、「特定の環境だから新規事業が作れた人」かもしれません。この見定めが難しいのですが、メンターがいれば、役に立つ人を雇えます。
1-1-3.新規事業をやる環境を整えてくれる
新規事業を進めるためには、新規事業をやるための環境と、できる人の両方が必要です。メンターは、育てる人を通じて、会社が新規事業を作るのに向いているかどうかまでも判断してくれます。
新規事業ができるため=新規事業の人が育つためには、そのための環境を整えることが絶対に必要です。しかし会社は、今ある製品を作って売ることに特化してしまっているので、今のビジネスを判断することには長けていますが、新しいビジネスについて判断することには慣れていません。
例えば、新規事業をやるためには時間が必要ですが、新規事業をやる人に時間が与えられていない場合があります。これでは人が育たないし、新規事業が前に進まないので、まず新規事業ができる環境を整えて、時間を与えることが必要です。
メンターに依頼すると、新規事業ができる人を育てることを通じて、「組織としてここを直した方がいいのではないか」という提案をもらえます。
ある程度新規事業ができそうな環境が整い、できる人がいれば、あとは前に進ませるだけです。
新規事業ができる人が育つその裏側で、会社の環境が整い、新規事業が進んでいく。これが、メンターが提供できる価値の1つです。
1-1-4.楽しく成長できる
メンタリングは、楽しく受けて、楽しく成長できます。
メンターは、どうやったら人が楽しく学ぶことができるか知っているし、そうなるように調節してくれるからです。
人間は、挑戦することのハードルの高さと、挑戦を達成する自己の能力の自己評価の高さの按配が取れていると、楽しく学べます。下の図の緑で表されているラインが、楽しいと感じられるゾーンです。
挑戦という縦軸は、いわば会社にとってのリターンです。挑戦を達成する自己の能力の自己評価である横軸は、成長すればするほど高くなります。メンターはそこを調整してくれるので、メンタリング中の仕事はとても楽しく進められます。
メンターに依頼すると、緑のゾーンを歩いていくことになるので、本当の初心者の段階はハードルが低いことから挑戦していきます。上の図の赤丸です。
自己能力の評価を段階的に上げて難しいことに挑戦し続けて、難しいけど楽しいパズルを解いていきます。複数年かかるかもしれませんが、最後は上の図の赤丸まで行けます。
上の図の赤丸は、何兆円というビジネスなんて作れて当たり前で、そんなの大したことではないという状態です。楽しいパズルは解けないかもしれないという不安は常にあるけど、基本は常に楽しく感じることができ、好きこそものの上手なれで、楽しいと思っていると、人はどんどん成長していきます。
メンターはこの原理で人を育てていくので、楽しく、最短ルートで成長させてくれます。
1-2.メンターが提供できない価値
一方で、一般的に、メンターは新規事業をスムーズに進めるための書類、資料は書いてくれません。
メンターが紙を書いてしまうと、人が育たないからです。
例えば、新規事業では合意を取りながら進めていく必要があるので、会議で合意を取りやすくするための紙が欲しくなりますが、その紙を書いてくれることはありません。
その代わり、何をどう考えたらいいのか、考え方を教えてくれるので、自分で書けるようになります。
ただし、場合によっては「てにをは」を直すくらいはあるかもしれません。また、何回言っても概念として伝わらなければ、代わりに書くということはあるけれど、一般論、紙は書いてくれないと思ってください。
1-3.メンターが提供できる価値とコンサルが提供できる価値の違い
メンターと混同されがちな存在として、コンサルティング会社があります。
メンターとコンサルティング会社は、提供できる価値が全く違います。2つの違いを一覧にまとめました。
メンター | コンサルティング会社 | |
人を育てる | ◯ | × |
合意を取るための紙を書く | × | ◯ |
いつか卒業できる | ◯ | × |
新規事業が向いていない場合の対応 | 「向いていない」と言う | お金になるから近寄ってくる |
課題がある人に対して、人を育てることを前提として、楽しくないしよくわからないなら早く辞めたらと言ってくれるのがメンターです。
一方、不安がっていると金になる木だと思ってニコニコしながら近寄ってくるのがコンサルティング会社です。これがほぼ100%正解の解釈だと思ってください。
コンサルは、依頼者を絶対に育てません。これは、私がこれまで見聞きしたすべてのコンサルティング会社に共通して言えます。
なぜ育てないかというと、お客さんが育ってしまうと、問題のレベルや程度が高くなり、コンサルティング会社の社員のレベルも上げなければいけなくなるからです。そうすると、コンサルティング会社は社員を採用するのが難しくなります。
つまりコンサルの構造上、お客さんにはレベルが低いままでいてもらわないと困るので、絶対にクライアントを育てないし、育たないと明確に理解していることを提案してくるのがコンサルティング会社です。
では、その代わり何を提供してくれるかというと、コンサルタントが代わりに書いてくれた紙をくれます。代わりに書いてくれた紙をくれるので、これを会議で音読すれば、合意をとって前に進めます。
決して依頼者が問題を解いたわけではないですが、その紙を音読することで、まるで自ら問題を解いたかのように、会社に嘘をつくことができます。そうやって会社に対して嘘をつくために何かやるなら、コンサルタントを雇って、紙を代わりに書いてもらって音読するのも1つの手段です。
【この章が理解できない人へ】 この記事をここで読み終えて、コンサルが人を育てない仕組みが理解できない人は、「物事を仕組みで考える能力」が欠如しているので、そもそも新規事業をやることに向いていません。「私は新規事業に向いていません」と会社の上司に素直に言ったほうがいいです。これが、最も正直な話です。 |
2.新規事業のメンターに依頼することで担当者、企業が得られる変化
メンターに依頼することで、担当者や企業はどのようになれるのでしょうか。この章では、以下のことについてお伝えします。
・メンターに依頼することで担当者が得られる変化 ・メンターに依頼することで企業が得られる変化 |
メンターに依頼することで自分の悩みが解決できるか、判断するのに役立ててください。
2-1.メンターに依頼することで担当者が得られる変化
メンターに依頼すると、新規事業に対する不安を払拭して前に進むための行動を起こせるようにます。
理由として、以下の3つが挙げられます。
メンターに依頼すると前に進める理由 |
・行動の約束をするので、不安であろうと何であろうと、期日までにやるしかなくなるから ・動かないといけない時に助けてくれるから ・何が起きても大丈夫だと言ってもらえるから |
新規事業は、やったことがないことが多いことから、不安が生まれます。不安があると、人は行動しません。でもメンターを入れると、いつまでにこれをやってくださいと約束をするので、行動するしかなくなります。
行動すると情報が手に入るので、不安が和らぎ、不安が和らぐと、次の行動を起こしやすくなります。そうやって、どんどん成長していけるようになるのが、メンターに依頼することで得られる変化です。
また、メンターは「何か起きても大丈夫」「解決策はこちらで考えるから大丈夫」と言ってくれるので、メンターに依頼すると安心して行動できるようになります。前に進むための方向性が思いつかないけど、でも動かないといけないという時でも助けてくれるので、「よくわからなくて不安で行動しない、行動しないので情報が手に入らない、情報が手に入らないから不安が不安のまま」という、無意味なループに陥ることがありません。
【メンターは自分が行動して得た知識を整理してくれるので、知識が手に入りやすくなる】 メンターに依頼すると、行動から得られる知識が手に入りやすくなります。 メンターは自分がやったことを整理して、相対的にあれはこう、これはこうというように一緒に整理してくれるからです。 仕事で使える知識は、書籍など文字になっている物から手に入る知識が1割、他人からのアドバイスで手に入る知識が2割、自分でやってみることで手に入る知識は7割あると言われています。 実際にやってみたことを振り返ったり、意味付けたりすることをメンターと一緒にやることで、7割が手に入りやすくなり、早く確実に成長できます。 |
2-2.メンターに依頼することで企業が得られる変化
上司が言っても部下が動かないことはよくあることですが、メンターが入ると、上司が言っても動かない部下を動かせるようになります。
メンターは、黒子として担当者に行動をとらせるからです。
例えば、新規事業のアイデアを10個持ってきてと上司が言えば、担当者が新規事業のアイデアを10個持っていけるように、メンターは担当者を動かします。
メンターは基本クロコなので、どのくらい役に立っているかは企業側に見えません。だから、上司からは担当者が自ら行動したように見えるし、担当者本人が行動をとったことを評価します。
評価されることで、担当者は自信がつくし、できるようになったと思い込めるので、自己能力の自己評価を高めて楽しく成長し続けることができます。そして、仕事がどんどん終わっていきます。
メンターが何をしてくれたかは、会社側からは分かりませんが、それでよいのです。新規事業の担当者が会社にとって都合が良い行動をしてくれている、と会社が分かれば、それで構わないのがメンターの大事な話です。
3.今、新規事業で課題がある担当者、企業はメンターに相談した方がよい
今、新規事業で課題があって、「メンターに依頼するべきか?」と悩んでいる担当者、企業に結論としてお伝えしたいのが、課題を感じているなら、その課題は解決しなければいけないので、今すぐメンターに相談するべきだということです。
まず、課題があると思っているなら、今すぐ誰かに相談するべきです。
体調が悪い時、医者にかかるのと同様のことが言えます。咳が2ヶ月続いていたら、呼吸器内科に行く、この感覚と同じです。問題がある時には、専門家に相談に行くことは当たり前にやる行動なので、新規事業でも当たり前にやってください。
その上で、誰に相談に行くかというと、1-3ですでに理解していただいている通り、成長したい、成長させたいのなら、コンサルではなくて、メンターに相談に行ってください。
課題がある現状を変えたいなら、これしかありません。
【コンサルの中でもブティック系コンサルは依頼しても大丈夫】 成長したい人はコンサルに依頼しては絶対にダメとお伝えしていますが、少人数でやっているブティック系コンサルは例外です。 ブティック系コンサルについてさらに詳しく知りたい人は、以下の記事をご覧ください。 |
4.新規事業を成功させるメンターの探し方
新規事業のメンターを探す方法は、以下の3つがあります。
・メンターのマッチングサイトを利用する方法 ・メンターになって欲しい先生を直接探す方法 ・良さそうだと思うブティック系コンサルを自分で探す方法 |
新規事業を成功させてくれるメンターと出会うために、把握していきましょう。
4-1.メンターのマッチングサイトを利用する
メンターを探す方法として代表的なのが、マッチングサイトを利用して探す方法です。
マッチングサイトには、以下のようなものがあります。
・個人情報やメンターの要件を伝えて、マッチング会社がメンターを選抜するタイプ ・一覧が表示され、その中から自分で依頼したい人を自分で選ぶタイプ |
マッチングサイトによって、メンターの選び方や在籍するメンターの人数が違うので、何社か比較して自分に合ったマッチング会社を利用してください。
また、マッチングサイトを利用してメンターを探す場合は、複数のメンターと同時に付き合ってみて比較するのが、自分に合ったメンターを見つけるポイントです。
職場の中の人の中でも好きとか嫌いがあるように、メンターでも合う合わないがあります。複数人と同時に付き合うと、それぞれの特徴が浮かび上がってくるので、判断しやすいです。
4-2.メンターになって欲しい先生を直接探す方法
メンターになって欲しい人をネット上で探して、直接連絡する方法があります。メンターを探すには、これが1番早道です。
例えば、オンライン学習コミュニティ「Schoo(スクー)」の中にはデザイン思考の先生がたくさんいるので、動画を見て気に入った先生がいれば、連絡を取ってみてください。
この記事の筆者である私、河上も、「実況解説デザイン思考」という講座を持っています。イイネの数や再生回数を比較して、人気がある物からチェックしていくのもおすすめです。
【書籍を通じてメンターを探すのは1番やってはいけないこと】 書籍を通じてメンターを探すのは、絶対にやらないでください。なぜかというと、本を読んでどの人に依頼するか探すためには本を読まなければいけませんが、それはものすごく時間がかかることだからです。 3章でお伝えしましたが、課題がある場合は早く相談した方がよいので、メンター探しに多くの時間を割いている場合ではありません。 また、書籍は広告のために出版している人、自費出版の人も含まれるので、書籍を出している人だから成功できる、のような判断はしないでください。 |
4-3.良さそうだと思うブティック系コンサルを自分で探す
まずぶっちゃけてお伝えすると、この記事を書いている私、河上は、ブティック系コンサルティング会社の代表で、この記事は広告です。もしこの記事を読んで、私の考えに共感する、あるいは価値を感じてもらえたなら、Beth合同会社にお相談ください。
それか、今この記事にたどり着いたように、自分で調べてよさそうと思ったところに相談してみるのが、正しい方法です。
この記事もそうですが、こういった記事を見て、「確かにそうだよね」とか、「ベンダーを儲けさせるためにメンターを雇うのではなくて、自分たちのためにという仕組みの説明をこの記事はしているから信用できそう」とか、気に入ったところがあったら、1度相談してみてください。相談したからといって、必ず雇わなければいけないわけではありません。それで終わりでも大丈夫です。
とりあえず相談してみるのが大事なので、どこに相談すればよいかわからない場合は、Google検索に出てきた会社全部に連絡をしてもよいでしょう。体調が悪い時に病院に行く感覚で、とにかく相談してみることが大事です。
【メンターの料金帯の違いは扱っているビジネスの範囲の違い】 メンターの料金には大きな幅がありますが、これは扱える新規事業の範囲の違い、規模の違いによるものです。 例えば、300円のお弁当の新規事業開発なのか、何兆円もする新規事業の開発なのかでは、当然料金が異なります。当然、何兆円もするビジネスを扱えるメンターの方がハイレベルなので、料金も高くなります。 参考までに具体的な数字を提示すると、以下のようなイメージです。 ・弁護士:1万円/時間 このように、新規事業としてどういう分野、どのくらいの売上金額のことを話せるのかで、メンターの時間単価が変わります。これは、既存事業を成長させたいとおもってメンターを雇う場合も同じです。既存事業の規模が数億円なのか、数百億円以上なのかで金額やメンター候補が変わります。 |
5.新規事業でメンターに依頼する際の注意点3つ
最後に、メンターをつけるにあたって、メンタリングを受ける側が知っておきたいこと、注意点をお伝えします。
ここでお伝えする注意点は、以下の3つです。
・成長するためには学ぶ姿勢や行動が大事 ・メンターは誰でも引き受けてくれるわけではない ・メンタリングを受ける側がメンターに話題を持っていくことが大切 |
注意点を把握すると、メンターを依頼する際に「こんなはずではなかった」という事態を防げます。
5-1.成長するためには学ぶ姿勢や行動が大事
メンターに依頼すると、どんな人でも成長できるかというと、そうではありません。
そもそも人は、現状で居続けることが不愉快だと思わない限り、行動しない生き物だからです。
上の画像の通り、今寒いと思って、尚且つ寒い状況を変えたいと思ったら、暖房を入れるという行動をとり、部屋が暖かくなります。しかし、寒いと感じながらも別にいいかと思いそのままだと、ずっと寒いままです。勉強も、これと同じことが言えます。
今、何も知らなくて赤点しか取れない人が、別に赤点でもいいと思えば、そのまま勉強することなくずっと赤点レベルだけど、赤点が嫌だと思うと、勉強をして、今より優秀な人に育ちます。
これが、我々人間が行動するときの一般論なので、どんな人でもメンターをつけたら成長させてくれる、とは思わないでください。
【タイミングと状況が合わないと学んでも意味がない】 職場で研修を受けた経験がある人は多いと思いますが、研修を受けて、その内容を職場で実践する受講者は、研修終了1年後、わずか9%しかいないという調査結果があります。つまりどういうことかというと、研修は学べないし、無意味だということです。 なぜかというと、会社の研修は、学ぶタイミングを自分で決められないからです。 先ほどお伝えした通り、人が何かを学ぶのは、自分が現状を変えたいと思った時ですが、研修はそんなの関係なしに、会社の都合とタイミングで開催されます。 その結果が、91%もの人が研修で習ったことを職場で使う予定はないと答えるような事態です。そのくらい、学びにはタイミングや状況が重要ということです。このことは、研修だけではなくメンタリングでも同じことが言えます。 このことについてさらに詳しく知りたい人は、以下の書籍をぜひ読んでください。メンターに依頼して新規事業を成功させるのに役立ちます。 出典:Amazon |
5-2.メンターは誰でも引き受けてくれるわけではない
基本的にメンターは、受講者を選びます。
なぜなら、やる気がないと効果がないことを知っているからです。一部のレベルが低いメンターを除いて、効果がない無駄なことをメンターはやりません。
逆に、以下のような人はメンターに引き受けてもらえる可能性が高いですし、勉強するタイミングです。
・現状のままでいるのが嫌だと思っている ・新規事業ができないのが嫌だと思っている |
このことは、この分野では当たり前の話ですが、知らない人は「お金を払うのになんで選ばれないの?」となります。しかし、お金を払えばなんでもやってくれるのであれば誰も苦労しません。そもそも育てる意味がない人に、メンターは時間を使わないのです。
5-3.メンタリングを受ける側がメンターに話題を持っていくことが大切
メンターに依頼して、「こういうことがわからないから教えてください。」と相談するのを想像している人がいるかもしれませんが、メンターはこんなことを全く求めていません。
メンターはとにかく雑談をして、その中で問題や目標を見つけて、目標達成までの道筋を描いていくものです。
例えば、「現状のままでいるのが嫌だな。」「新規事業ができないのが嫌だな。」と思ったら、勉強するタイミングで、そうやって嫌だなあと思ってさえいれば、何が嫌なのか、どのような状況にいてそれを嫌だと思っているのか、メンターと会話するきっかけになります。そうするとようやくメンターに相談できるわけです。
どのようになりたいのかなんとなくのゴールを言いながら、雑談していくだけで大丈夫です。新規事業以外にも、部下の話や揉めた話、現状の仕事の話など、新規事業以外のことも持っていっていいでしょう。
ただし、ダメなメンターは、新規事業の話しかできないので、要注意です。そのようなメンターは目標達成までの道筋を1つしか持っていないダメなメンターなので、ハズレを引いたと思って諦めて、新規事業の話だけしてください。
優秀なメンターであれば、どんな話題であっても、話題さえ持っていけば、到達すべきゴール地点まで向かって進めてくれます。
6.優秀なメンターをお探しならBeth合同会社にご相談ください
新規事業の問題を抱えていて、優秀なメンターをお探しなら、私たちBeth合同会社にお気軽にご相談ください。「体調が悪いから病院に行こう。でも知っているところがないから、たまたま目にした評判が良さそうなところに行ってみようかな。」のような、その程度の感覚で、気軽にご相談いただいて大丈夫です。
Beth合同会社は、もともとIBMでコンサルティング業務にあたっていた私、河上が代表を務めるブティック系コンサルティング会社です。新規事業で必要なデザイン思考の専門家であり、人を育てる専門家でもあります。
直近の事例としては、以下のようなものがあります。
人材派遣会社系の人の商品企画と営業企画の次世代の幹部候補、課長クラスから部長クラスを、1年間で11人育てて、そのうち9名の育成に成功した。金額は1年間で2,200万円、1人約200万円のイメージです。人を1人採用して新規事業ができる人を育てて会社と親和性が出てくるのにかかるコストが1人1,600万円。9人で1億4,400万円なので、2,200万円のコストと考えると費用対効果は抜群です。 |
個人としてメンタリングすることも、もちろん大事ですが、会社として育てるという意思を持って時間とコストをかけてあげると、すごくいい結果が出ます。いい結果が出たら、もちろんメンターの卒業も考えられます。OJTで育てられる体制を整えられるし、人材育成をしていくための仕組みづくりまで求められれば提供します。
まずは、今抱えている問題についてご相談ください。
7.まとめ
本記事では、新規事業のメンターについて詳しくお伝えしました。
メンターが提供できる価値は、人を育てることです。人を育てることを通じて、新規事業をやるための組織の体制を整えます。問題を解決したい、現状を変えたいと思っている人には、1番効果的な選択と言っていいでしょう。
本記事を読んで、メンターについてもっと聞きたいと思った人、この人と話をしてみたいと思った人は、ぜひお気軽にご相談ください。まずは雑談しましょう。
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